白内障とは
- 白内障についての解説動画はこちら
- この動画の再生時間は、2分30秒です。
白内障はこんな病気です
- 白内障は水晶体が白く濁ってくる病気です。
- 原因は様々ですが、もっとも多いのが加齢によるものです。
- 水晶体が光を通しにくくなるため、少しずつ視力が低下します。
- かすんで見える、光をまぶしく感じるなどが代表的な症状です。
- 主な治療方法は手術です。
白内障とは、水晶体が白く濁ってくる病気です。
水晶体は、カメラでいうところのレンズの役割をしている部位です。正常な状態の水晶体は透明で、光の屈折を調節したり、紫外線などを除去する働きをしています。
水晶体が濁ってしまうことで、光の通りが悪くなり、視界がかすんで見えるなどの症状が出るようになります。これが白内障という病気です。
原因
白内障の原因はさまざまですが、もっとも多いのは加齢です。
聴覚や足腰の筋肉などが加齢により衰えるのと同様、白内障も老化現象の1つとして起こるため、誰にでも起こりうる病気です。
- 加齢によるもの
- 糖尿病の合併症として起こるもの
- 外傷やアトピーによるもの
- ぶどう膜炎などの眼の病気によるもの
- 薬剤などによるもの
など
症状
病気の進行や症状の現れ方には個人差があります。水晶体の濁る部位によっては自覚症状がない場合もあります。
以下のような症状は、白内障のはじまりを示します。
- かすんで見える
- メガネや老眼鏡をかけてもぼやけて見える
- 本などの文字を読むと、以前より眼が疲れる
- 光がまぶしく感じる
- 以前より視力が落ちた(近視が進んだ)と感じる
など
白内障の検査と治療
白内障の検査と治療の流れは以下のとおりです。気になる症状のある方は、当院にお気軽にご相談ください。
検査
視力低下など、白内障が疑われる場合には、以下の検査を行って診断をします。
- 細隙灯顕微鏡検査 (さいげきとうけんびきょうけんさ)
- 室内を暗くして、眼に光を当てて、専用の拡大鏡=細隙灯で眼の中の状態を観察する検査です。
眼科の診察で日常的に行われる検査の1つです。短時間で終わり、痛みなどはありません。
治療
白内障の治療には、症状の進行を抑えるための薬による治療と、水晶体の濁りを取り除くための手術による外科的治療があります。
視力は少しずつ低下しますが、適切な時期に、適切な治療を行うことで、失明をふせぐことができます。過剰に心配せず、医師にご相談ください。
- 薬による治療
- 白内障の初期段階では、点眼薬や内服薬などの薬で進行を遅らせることができます。
ただし、薬では低下した視力を回復させたり、濁ってしまった水晶体を元に戻すことはできません。 - 手術による治療
- 視力の低下が日常生活に支障を及ぼす場合には、手術が行われます。
濁った水晶体を取り除き、代わりに眼内レンズを挿入する手術です。手術を行うことで、低下した視力を回復させることが可能です。
ただし、ほかの眼の病気を併発しているなど、状態によっては視力の回復が難しい場合もあります。事前に医師の説明をよく聞くようにしてください。
白内障手術の流れ
まず点眼薬で局所麻酔をします。
メスで角膜を切開し、水晶体を包んでいる膜を丸く切り取ります。
超音波で濁った水晶体を砕いて、吸引します。
人口の眼内レンズを挿入します。
中央にレンズを固定して手術は終了です。
眼内レンズについて
白内障手術で取り除いた水晶体の代わりに眼内に挿入する人工のレンズには、2つの種類があります。
- 単焦点レンズ
-
【特徴】
一定の距離にピントが合う
(遠くにピントを合わせると近くのピントが合わないことがある)保険が適用される
- 多焦点レンズ
-
【特徴】
遠くと近くの両方でピントが合うように設計
(ただし、複数でピントが合うため、暗いところでは光が散乱して見えることがある)保険が適用されない
(注)当院では多焦点眼内レンズは取り扱っておりません。希望の方は手術が可能な他施設を紹介しています。
白内障の手術と眼内レンズについて、より詳しくは解説動画をご覧ください。
- 白内障の手術についての解説動画は
こちら - この動画の再生時間は、3分13秒です。
- 白内障の眼内レンズについての
解説動画はこちら - この動画の再生時間は、2分46秒です。